幼老共創花壇

畑の中をグランドのように駆け巡る子ども達。マスクが邪魔なくらい息を切って走る。子どもたちのストレス解消かもしれない。
入学式が延期になったという酒田の新一年生はピカピカのランドセルを背負い、チューリップと桜をバックに写真を撮っている。お母さんも小さい頃、ここで同じ構図の写真を撮ったからだと。
奥さんを車イスに乗せて、畑を散策している老夫婦は、息子さんがここで結婚式を挙げて、記念写真を撮ったからという。しかし、息子さん達はコロナで帰省出来そうにないと悔しがる。
チャリティ花壇で、球根付きのチューリップを買ってくれた家族、素人の私に、チューリップの育てたい方を聞く。急遽、スマホで検索する。
桜は七分から八分の咲き、チューリップは早生が咲き、中生が色づき、晩生が小さい芽を出してきた。今週土、日はチューリップも7割方咲くだろう。晩生はもしかしたら、5月の頭まで保つかもしれない。
外出自粛を気にしながら、またよその方と距離を取りながらも、みなさん、注意しながらチューリップを観てくれる。
草取りしていると、みんな、声を掛けてくれる。
また、ここにチューリップが咲いてよかったね、と。
ディスプレイだけのつもりで畑においた紙芝居を見つけ、子どもたちが座って待っている。紙芝居のオジさんはついに、「オジさんから2m離れてね」と、注意しながら、ついには大声で演じてしまう。
チューリップって、幼い子どもたちと、昔、幼かった世代に人気がある。これからの花壇は、幼老共創で作っていきたい。
コロナめ、さっさと消えろ。